部品を売る
メーカーが組み立てきった製品を売るのではなく、製品を構成する「部品」を売る。
「顧客に使い方の自由度を与え、顧客満足を高める」
という点で、すごく大事な考え方だと、最近より実感しています。
この考え方が用いられている場面は、過去を振り返ると様々思い当たる。
男性であれば幼い頃に興じたミニ四駆なんかが、
女性であれば、スーパーで夕食の「材料(部品)」を買う行為が近いだろうか。
以下、最近目にした「部品売り」を並べてみる。
■カスタムボールペン(PILOT ハイテックCコレト)
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- > ポールペンを、芯とボディに分解。4つの配色をカスタムできる。
- > http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/coleto/index.html
■あんさんのラーメン(映画「舞妓Haaaan!!!」より日清食品のコラボ商品)
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- > カップ麺を、麺と具に分解。腹の具合に合わせてトッピングをカスタムできる。
- > http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_1145_2007_5.html
■LEGO(世界でもっとも知られる部品売りなのでは、、、)
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- > 説明不要。
- > http://www.lego.com/en-US/default.aspx
上に挙げたサンプルでも、どこまで細かく分解して部品売りするかは、製品の用途や製造過程の制約に依存するんでしょう。
以下、結論。
【部品売りの good】
■何より、ユーザーが好きなようにカスタムできるので、たのしい
■こわれたときは、メーカーに修理を依頼するのではなく、部品を買ってユーザーが修理できる
(ユーザーは時間修理に手間がかからず、メーカーは修理のための人員や工場をもたなくていい)
■ユーザの「こうなればもっといいのに」という声に柔軟にこたえられる
(追加への柔軟性/ニーズの抽出も部品レベルで行える)
■各部品の売れ筋によって、部品ごとに生産計画を柔軟に切り替えられる
(変更・削除への柔軟性/売れない部品はもう作らない→在庫調整もラク)
【部品売りの bad】
■ユーザーが自分で作らなければいけないので、面倒
(この点は人それぞれ価値観の違いによってgoodにもbadにもなる)
■他、何か思いつくbadがあったら是非コメントください
【最後に】
元来のPC関連製品は、ハード(端末)とソフト(アプリ)を分解して部品売りしている最たる例ですが、中でもiPhoneは「AppStore」という、ソフト(アプリ)を売るための画期的なマーケットを提供することによって、開発者とユーザーの距離を縮め、消費の活性化を起こしていると感じました。
iPhoneとAppStoreの話はまたいつか。